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副鼻腔炎とは

鼻の穴の中のことを正式には鼻腔といいます。
副鼻腔とは顔や頭の骨の中にある呼ばれる空洞(①~④)のことです。
副鼻腔は、狭い通り道で鼻腔とつながっており、正常な副鼻腔は空気で充たされています。しかし副鼻腔が炎症を起こして膿がたまるなど、この通り道がうまく機能せず副鼻腔に空気が入りにくくなる状態を副鼻腔炎といいます。

種類

風邪などに続いて起こった炎症を急性副鼻腔炎、さらに症状を繰り返すうちに炎症が少なくとも8週ないしは12週以上続いて慢性化した炎症を慢性副鼻腔炎と呼びます。蓄膿症とは慢性副鼻腔炎の別名です。
大人も子供も発症する病気であり、日本では、年間に約1500万人が副鼻腔炎にかかると言われています。治療せずに放置すると、中耳炎を引き起こしたり、鼻茸ができたり、様々な弊害をもたらす可能性があります。

→中耳炎についてはこちら

→鼻茸についてはこちら



慢性副鼻腔炎は、従来の副鼻腔炎と、好酸球性副鼻腔炎に大別されます。
好酸球性副鼻腔炎は、副鼻腔で血液中の好酸球による異常な炎症が原因の副鼻腔炎で、罹患する患者さまは近年増加傾向です。非常に治りにくい副鼻腔炎で、通常の副鼻腔炎に対する治療では良くならないために、長期間の通院治療が必要となります。また高い確率で喘息の方に伴うことが確認されています

症状

・鼻づまり
・粘りがあって黄色い鼻水
・臭いがわかりにくくなる(嗅覚障害)
・鼻水が鼻ではなく喉の方に流れて(後鼻漏/こうびろう)、咳や痰の原因になる
・鼻づまりのために集中力がなくなり、勉強や仕事が手につかなくなる
・鼻ではなく口で呼吸をするようになる
・睡眠不足
・いびき
・味覚障害
・額などに頭痛
・ほっぺた、両眼の間などに顔面痛、歯痛
・発熱

左右対称に症状が現れることが一般的です。鼻は喉や耳とつながっているため、場合によって中耳炎、喉の炎症や気管支炎を起こす可能性があります。

原因

多くの場合、風邪による細菌感染が副鼻腔にまで及ぶことが原因です。他にも咽頭炎や扁桃炎といった喉(のど)の炎症、虫歯菌や歯周病菌の侵入・感染、アレルギー性鼻炎などによるアレルギー反応なども原因になる場合があります。

検査・診断

副鼻腔炎の診断の基本は、視診と画像診断です。鼻腔内の観察には内視鏡を用います。しかし、副鼻腔炎には鼻腔内にあまり異常所見の見られない事もあり、画像診断が必要になります。画像診断にはレントゲンやCTスキャンなどを用います。また、培養検査を行い、細菌感染の有無を判断します。
当院にはCT設備がございますので、他院へ紹介することなく診断が可能です。

→CTについてはこちら

治療

副鼻腔炎の治療では、クリニックに定期的に通院し、鼻や副鼻腔にたまった膿をきれいにお取りします。
さらに、以下のような治療を合わせて行います。

1.薬剤による治療

消炎剤や鎮痛剤、抗菌剤、そして痰や鼻水の排出を促す薬などの内服や点鼻によって症状の軽減を図ります。慢性副鼻腔炎の場合、これらに加えてマクロライドという種類の抗生物質を少量で3ケ月内服して、粘膜の機能を正常化する治療法(マクロライド療法)が有効です。

2.ネブライザー療法

ネブライザーという機器を用いて抗生物質や抗炎症薬などの薬を霧状にして鼻から吸います。副鼻腔に直接薬剤を送り込んで症状の軽減を図る治療法です。お子さまも含めどなたでも簡単に行え、薬剤が少量で済むので副作用が起こりにくいという特徴があります。

3.手術

手術が必要とされるのは、薬の治療で効果が見られない場合や、鼻茸が見られる場合です。経上顎洞的副鼻腔手術という上の唇と歯茎の間を切り開いて中にある粘膜を取り除く手術もありますが、近年ではほとんどが内視鏡手術となっています。こちらは、鼻腔から細い内視鏡を挿入して鼻茸の切除や患部の処置をします。出血や痛み、腫れが大幅に抑えられますし、回復も早いため手術所要時間は1~2時間程度であり、当院からも連携院へのご紹介に対応しています。

セルフケア

鼻うがいはご自宅でもできる膿を出す方法として、有効です。飲める薬が少ない妊婦さんにもおすすめです。
鼻うがいには生理食塩水を使いましょう。水道水をそのまま鼻に注入してはいけません。鼻の粘膜が傷ついてしまうので、かえって症状を悪化させてしまいます。体液に近い生理食塩水なら、痛みは少なくなります。鼻うがいの最中に唾液や洗浄液を飲み込まないようにしましょう。
ただし、やりすぎには注意しましょう1日に何度も鼻うがいをすると鼻の粘膜を傷つけてしまいます。多くても1日に3回ぐらいまでにしましょう。
薬局などで生理食塩水や、専用の器具や専用の洗浄液も販売されております。

予後・経過

慢性副鼻腔炎は薬の治療で鼻の症状、所見ともにきれいになって、暫く安定したら、治ったかどうかのCT検査を再度お撮りします。副鼻腔が正常な状態になっていれば治癒したと判断致します。

よくある質問

市販の点鼻薬で治りますか?
鼻づまりが続くと、自力で治すために常用薬として市販薬を点鼻する方が多くいらっしゃいます。
軽度の副鼻腔炎であれば、市販薬で一時的に症状を緩和しつつ、鼻の中を清潔に保つことで治る可能性はあります。しかし、市販の点鼻薬には血管収縮剤が含まれている場合があります。
この血管収縮剤は確かに症状を抑える効果がありますが、長期間または頻繁に使用することはさまざまな副作用を引き起こす可能性あるので、使用する場合は短期間にとどめて、症状が長引きそうだと感じたらすぐに使用を中止してください。慢性化してかえって治りにくくなる前に、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
副鼻腔炎がうつることはありますか?
副鼻腔炎自体がうつることはありません。ですが、細菌やウィルスなどに感染している場合には、咳やくしゃみから、その細菌やウィルスが他の人にうつりますのでご注意ください。
ヤクルトで副鼻腔炎はよくなりますか?
ヤクルトなどの、乳酸菌発酵果汁飲料に、副鼻腔炎の治療効果はありません。ただし、「乳酸菌発酵果汁飲料に、通年性アレルギー性鼻炎症状を改善する効果が確認された。」という報告はありますので、アレルギー性鼻炎には有効かもしれません。
いずれにしても、正しい診断と治療、生活指導が必要になりますので、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

医療法人社団 梨葛会 北小金こじま耳鼻咽喉科
047-393-8714
休診日:木曜、日曜、祝日
土曜日:9:00~13:00
・受付時間は診療開始10分前から診療終了10分前までとなります。
・ご予約のない方ももちろんご来院ください。
・お急ぎの場合は事前予約をお勧めいたします。
診療時間 日祝
9:00~12:30
15:00~18:30
047-393-8714
診療科目
耳鼻咽喉科、アレルギー科
院 長
小島 慎平
住 所
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